陰謀の歴史 なぜニシダはヌカ砂ダンゴを使い薦めるのか

皆さんこんにちは、ニシダテツヤです。

今日は皆さんが最も気になっているであろうダンゴのことについて、つらつらとお話してみようと思います。

特に初心者の人にとって、一番の悩みというか関心事なのではないでしょうか?

でも今日はダンゴの詳しいお話の前にまず、なぜわたくしニシダテツヤはヌカ砂ダンゴを使っているのか、そして皆さんに、特に初心者の人やこれからかかり釣りを始めて見たいと思ってこのブログを読んでくださっている人に、ヌカ砂ダンゴをお勧めするのかというお話をしたいと思います。

まずお伝えしたいことが一つあるのですが、それはダンゴってそこまで差が出ないんですよということです。

1日に5,000円とか、下手すれば1万円近く市販高級ダンゴにお金をかける人も大勢いますが、それと私がいつも使っているNSダンゴではぜんぜん差はないですからね。

本当に釣果に差はありません。

というより、どちらかと言えばNSダンゴの方がよく釣れるのではないかと思うくらいです。

NSというのはヌカ砂のことですよ。ちなみに。

米ヌカと砂でベースを作るからNSダンゴと仲間内では呼んでいます。

都会にはコイン精米機というものがあまりないのでしょうか?

玄米を機械にザザーって入れて待っていたら白米になって出てくるやつです。

小さい小屋みたいなのがあって、その中の機械に玄米を入れて精米するのです。

10キロに付き100円程度のコインを入れて精米してもらうからコイン精米機というのですが、そこへ行くと「ヌカはご自由にお持ち帰りください」というところが時々あって、無料で米ヌカを入手できるのです。

精米機の横にヌカを溜めておくところがあるのです。

うちは兵庫県神戸氏なのですが、神戸というと結構都会のイメージがあるのかもしれませんが、私が住んでいるところはわりとのどかなところで、ヌカを入手できるコイン精米機もまだちょこちょこあります。

でも面倒なので、私は釣具屋で買っています。

あとお住いのところの近くに精米もしているお米屋さんがあったらそこでもきっと入手できると思います。

コメ袋にいっぱい入って500円とか、中には無料というところもありますね。

そういうお米屋さんもずいぶん少なくなってきているのかもしれませんが。

昔はお米屋さんに行けば大体どこでも分けてもらえたのですが、今はもうもしかしたらそういうお米屋さんも滅多にないというほど減っているのかもしれませんね。

私の場合は自宅から車で5分くらいのところに大きな釣具屋さんがあって、品揃えがいいのでいつもお世話になっているのですが、そこで2キロでパッキングされたものが250円くらいで売っていまして、たいへん便利なのでそれを買っています。

だいたい1日にそのヌカを4キロですから2袋で500円くらいです。

それに硅砂。

硅砂とは簡単に言いますと高級な砂のことです。たいへん乱暴な言い方ですけど。

正確には砂というより石英の粒だそうで、その色が透明で状態が良いものが水晶というものらしいです。

それの細かい砂状の粒のことなのですが、これは別に普通の砂でもかまいません。

なぜ私は硅砂を使うのかというと、普通の砂よりきめが細かかったり、ホームセンターで売っている普通の砂は大抵濡れているからです。

それが嫌で私は硅砂を使うのですが、普通の砂と比べたら値段が少し高いです。

と言っても30キロで800円くらいなのですが、それでも普通の砂だともっと安いですからね。

30キロで300円とか400円くらいでしょうか?

もっと安いかもしれないですが、それと比べたら2倍とか3倍とかします。

もっと言えば砂浜でとってくればまるっきりタダで入手できてしまいます。

砂浜の砂を勝手にとってきてもいいのかどうなのか私は知らないのでここでは一応お勧めはしませが、一番高いパターンで考えても30キロ800円とかその程度のコストです。

私の場合一日に大抵は6キロまでですから、30キロあれば5回分あるということです。

だから1日当たり硅砂は大体160円くらいになります。

ヌカが2キロ250円でそれを二袋で500円、硅砂が160円、それにアミエビを多めに見積もって2キロくらいのものがだいたい500円まで。

アミエビは最近ずいぶん値上がりしましたがそれは仕方ないですね。

それにあとあらびきさなぎが2キロで1,000円くらいで売っているのでしょうか。

2キロあれば少なくとも3回分くらいはあると思いますので仮にここでは350円としましょう。

ここまでで500円、160円、500円、350円ですから約1,500円くらいになります。

計算してみるとこれでも少しかかっているなと思いましたが、これはNSダンゴの中では最高級にお金がかかっているバージョンでの計算です。

安く上げようと思ったらきっと1日1,000円以下に抑えることも可能です。

もし足りないと辛いですから一応予備も持っていきますが、混ぜなければ持って帰ってまた使うこともできます。

もしそれも使ってしまったとしても最大で2,000円くらいにしかなりません。

しかもこれは私の高級バージョンでの計算です。

それでも市販のバカ高いダンゴと比べたら格段に安く上がりますね。

実際にはムギを入れたり缶詰のコーン混ぜたりすることもありますが、それが別にどうしても必要だというわけでもなく、仮にそれらを入れたとしてもやはり市販ダンゴと比べたらめちゃくちゃ安く上がります。

しかも別に1日5,000円とか1万円コースの市販高級ダンゴと比べても釣果に差はありません。

多くの人にとっては余程の事情がない限り安い方がいいと思います。

中にはお金のことなんかより釣行時に途中のエサ屋で買える市販物の方が便利だからという人もいるでしょうからそれは否定しませんが、大体の人にとってはNSの低コストは魅力的だと思います。

それでもなぜか特定のあるメーカーの市販ダンゴ材にこだわる人も少なくありません。

考えは人それぞれなので、各々自由に選べばいいのですが、おそらくそういった人は市販品でないとあまり釣れないと思っているのではないでしょうか。

市販の方が絶対有利だと。

いろんな理由で高いお金を払って市販ダンゴを買って使っているのでしょうが、ほとんどの人はそんな理由からそうしているのではないかと思います。

しかし、実際そんなことはありません。

雑誌を見ると記事を書いている人や取材を受けている人は、市販品を使っている人しかいないですよね。

それはそのメーカーの息のかかった人しか出ていないからです。

一番有名な大手エサメーカーのテスター等で、そうでなくても例えばダイワのテスターとかです。

そこまでメジャーではない人が出ていても必ずと言っていいほど使用しているダンゴはメーカーの市販品ですね?

メーカーからの圧力でそうなっているのか、雑誌側が忖度してそうしているのか定かではありませんが、いずれにせよそういうことが何かあってそうなっているのだと思いますね。

これは絶対そうだって言い切るわけにはいきませんが、まず間違いないと個人的には思っています。

それを裏付ける事実はたくさんありますから。

今日はそういう話は詳しくはしませんが、私もある有名大手エサメーカーとの契約でやっていたというか、中にいたこともあるので私は結構よく知っているのです。

まあいろいろあって辞めたのですが。

その話もしたら皆さんもすごく興味を持って聞いてくれると思いますが、これを話すと確実に荒れるでしょうね。

いろいろと物議をかもす話題なのでこの話に関しては今回は差し控えますが、そのうちもしかしたらそういうこともお話しする機会があるかもしれませんね。

そういう話はさておき、昔はNSが普通だったのです。

私もきっと市販品にしたらめちゃくちゃ釣れるのではないだろうかと思ってお金かけていた時期もありました。

大手エサメーカーの仕事をすることになったずっと前の話です。

まだ私が若かりし20代のころです。

そうするとその時はみんなに感心されたものです。

兄ちゃんえらい金かけてるな、とかほぼバカにされるというかそんなふうに揶揄されたものです。

珍しいくらいだったのです、市販ダンゴを使う方が。

今から年十年か前の私のまだ若かりし頃は。

三重県や和歌山方面ではほとんどの人がヌカ砂ダンゴでした。

日本海方面では現地のエサ屋さんにどこでも大抵売っていた、赤土にサナギとかムギとかを混ぜて箱に入ったものを使う人が多かったですが。

とにかく大手エサメーカーのバカ高いダンゴ材を使っている人なんてビデオの中とか雑誌の中でしかあまり見ませんでした。

それがだんだんそうではなくなってきて、やがてはヌカと砂なんかで釣れるんですか!?というようなことを聞いてくる人が多くなってしまいましたからね。

怖いですね、メーカーの陰謀は。

いや陰謀と言ってしまうと怒られますのでマーケティングと言っておきましょう。

昔は雑誌にもいろんなダンゴレシピについての記事もあったのです。

ちぬ俱楽部にも釣りサンデーにもほかの雑誌にも。

釣りサンデーなんて今の若い人は知らないかもしれませんが、昔はメジャーな釣り雑誌がたくさんあったのです。

今でもそういう記事はあるのでしょうが、それで紹介されているのはメーカーの市販品ばかりですよね?

ヌカ砂ダンゴなんて絶対紹介してないですよね?

メーカーが出させないように圧力をかけているのか、雑誌側が忖度してやらないのかは知りませんが、いずれにせよなにかそいった事情はきっとありそうです。

少なくともそう思わずにはいられない状況であることは確かですよね?

しかし昔は普通にヌカと砂の配合比とか、それにあらびきさなぎをこのくらいだとか、誰それ名人のレシピはこうですといった感じの記事が普通に掲載されてたのです。

それがある時期からそういう雑誌によく登場する人がどんどん大手エサメーカのテスターになっていって、しまいにはそういう人たち以外を雑誌が使わなくなってしまいました。

私もその大手エサメーカーと契約していた時には多くの雑誌から様々な仕事の依頼をもらっていました。

そんなことも今では知らない人が多くなったでしょうが。

それがその契約がなくなってからは雑誌からの依頼も一切なくなりました。

ハッキリしたことは言いませんが、そういうことでしょう。

私の場合ゼウスカップの件とかいろいろありましたので、少し特殊でほかにも要素はあったと思うのですが、そんなふうに干されたというのかメディアから消えていった人は私だけじゃないですから間違いはないと見ています。

ここでは話せないほかの人の例もよく知っています。

要するに何を言いたいかというと、ヌカ砂で十分に釣れるのに、市販品のダンゴでないと釣れないような雰囲気というかそういう空気をメーカーとマスコミが作ってきたんですよということです。

ヌカと砂で十分以上に釣れていたのにエサメーカーやマスコミはそういう事実や情報を皆さんの目に触れないように隠してきたのですよということです。

これは私的には陰謀と言っていますが、それは私的見解であってそういうマーケティングが功を奏してきたという歴史があることは曲げることができない事実なのです。

しかしもうそんなことも通用しない時代になりました。

私の口をふさぐことはできません。

私はその有名大手エサメーカーにずいぶんと嫌な思いをさせられてきましたから。

その恨みというわけではないのですが、そんなことよりやはり、この釣りをする人がもっともっと増えてほしいのです。

単純に自分が愛してやまないこの釣りの魅力を多くの人に知ってもらい、盛り上がっていきたいというのもありますし、当然私はこの釣りにかかわって生活しているわけですから、かかり釣り人口が増えれば増えるほど潤うはずだということも少しはあります。

しかしそのためにはまずハードルを下げないといけないと思っています。

特にコスト面ですが、中でも毎回海に放り込んで消費してしまうダンゴにかかる費用は絶対的に抑えたいと考えています。

初心者の人や、これからかかり釣りをやってみたい、初めて見たいと思う人ができるだけ真似しやすい釣りを私はやっていきたいと思っています。

高い竿を売っている私が言うのも何ですが、それは消耗品ではありませんし、かかっている手間やコストを考えたら、少なくとも大手エサメーカの市販ダンゴを毎回なん十キロも海に打ち捨てることよりは意味のある、価値のある仕事を提供していると自負しています。

それに私は別に多くの人にうちのロッドを買ってほしいとも思っていません。

それよりとにかくかかり釣り人口を増やしたい。多くの人にこの釣りの楽しさを知ってほしい、そしてハマってほしいと、まずはそこからだと考えています。

そしてその中のほんの一部のさらにそのほんの一部の人が、うちのロッドに興味を持っていただけたらそれで十分なのです。

別に金儲けのために竿を作っているわけでもありませんし、このような情報発信を行っているわけでもありませんから。

もちろん一生懸命作っているロッドですから、少しは売れてほしいとは思いますが、まずはいろんなロッドを使ってみてその中からNSRに行きついたという人だけでいいと思っています。

どうしても使いたいという人だけに使ってほしいという気持ちも強くあります。

そんなことより私がこういうことを訴えていって、いろんな人の役に立ち、釣行費用が安く上がるようになって一人でも多くの人の、このかかり釣りを始めるきっかけになるとするなら、そしてハマってくれるとしたらそれはこんな私でも何かの役に立っていると思えますしそれはとても嬉しいことです。

こいう情報発信をやってきて良かったなと、いつかそう思えるようになったらいいなと、そんな気持ちで今日もつらつらとお話ししてみました。

そんなわけで今日はこのくらいで終わっておきたいと思いますが、もしこのブログを見ている人の中で、かかり釣りって面白そうだな、やってみたいなと思ってくれる人がいてくれたら、そしてやってはみたいけどなんか見ていると高いダンゴ材をあれやこれやとたくさん混ぜて、大量に1日なん十キロも撒かないと釣れないのか、それだとちょっと厳しいなあとか思っている人がもしいたら、そんなことはないんですよ、ヌカ砂で安く上げることもできますし、せいぜい1日15キロもあれば十分なんですよとお伝えしたいです。

そしてそれだったらやってみてもいいかなと、そう思って、よしじゃあやってみようと思ってくれる人がいたとしたら私としては大変大変、嬉しく思います。

ちょっと長くなってしまいましたが、今日も最後まで私のこのつたない話をお聞きくださいましてどうもありがとうございました。

それではまた次回の更新をお楽しみに。 さようなら。