かかり釣りの魅力はいろないろありますが、今日はその中のひとつ、どのぐらい釣れるのかという確率についてお話ししましょう。

まずは私個人のデータ的なことから言いますと、1日釣りをして小さくても大きくても、一枚でもチヌが釣れる確率は高い年で大体80%くらいで、低い年でも70%くらいです。
単純にこの数字だけを見れば10回釣行して7回から8回はチヌが釣れて、2回から3回は釣れないということになります。
この年による確立の高低は主に夏冬の釣りで決まってきます。
冬は水温の関係でアタリが少ないことが多く、ほとんど全く何もアタリもないなんて日も珍しくありません。
ハナから無釣果を覚悟してのイッパツ大物狙いの釣りとなることが多いものです。

そんな釣行では、ほとんど運だけのような釣りとなりがちですが、それでもそれはそれで面白いですし、むしろ私はそんな釣りにロマンを感じて大好きなのです。
だからただただ寒いだけで釣れない確率の方が高いような、一見ツラいだけのようにも感じる人が多そうな冬の釣り場にも足繁く通うのですが、そんな真冬の成績が良ければ年間の釣果率は上がりますし、それが低ければ年間の成績も下がります。
また、真冬にあまり釣りをしなければ年間の釣果率は上がります。
要するに冬を除いた他の季節だけで言うと、ほとんど行けば大抵はチヌが釣れるということです。
率にすればおそらく90%くらいになるのではないかと思います。
逆の言い方をすれば、冬でなくてもたまには釣れないこともあるということになりますが、この年間を通しての確率が私的には非常に奇跡的なバランスだなと思っています。

例えば行っても行ってもなかなか釣れない磯のクエ釣りのような確率なら早々に飽きてしまって、この釣りに魅力を感じるはことはなかったでしょうし、行けば必ず釣れるほど簡単でもここまでのめり込むことはなかったでしょう。
この確率は始めたばかりの初心者にもすぐに目指せる確率で、先日の記事「かかり釣りは難しい釣りではない」や、YouTubeチャンネルの動画「初心者がやってはいけない3つのこと」で述べたように、釣果にたどり着くためにやるべきことをきちんとやり、やってはいけないことをやらなければ比較的簡単に達成できる数字です。
確かに初心者と上級者とでは大きな差がつくのも確かで、奥が深いところもこの釣りを私が長く愛してやまない理由のひとつなのですが、その差は主に釣果数に出るものであって、釣果率に出るものではありません。
このことについて、イメージ的に近いのは釣り堀でのヘラブナ釣りではないかと思います。
ヘラブナ釣りは初心者にも子供にも、行ってやってみれば簡単に釣れるのですが、それこそ通い詰めている上級者とではとんでもない釣果数の差がつくそうです。

チヌかかり釣りと比べると、初心者と上級者の釣果率の差はヘラブナ釣りの方が少なく(多分ほとんどつかない)逆に釣果数の差はもっともっと大きくつくのではないでしょうか。
どちらが良いかというのは個人によって違うでしょうが、共通する部分はその辺にありそうです。
少し特殊な部分もあり、まだこれから始める人にとってはそれなりにハードルが高く感じるかもしれませんが、やってみればそのくらいチヌを釣りやすいジャンルだということはハッキリと言えます。

何事もまず最初の一歩が肝心です。
そんなこれからこのチヌかかり釣りを始めたいという人や、まだ始めたばかりの初心者の人にとって参考になる、ためになるお話をしをこのブログでもしていきたいと思います。