最もおすすめしたいエサ箱と簡単カスタム エサの鮮度管理は重要

かかり釣りをしていてよく見かける光景でそれはちょっとどうなの?ということはよくある。

その中のひとつ、今日は釣りをしている間のエサの管理方法とそのための重要アイテムであるエサ箱についてお話ししたい。

まずは私が最近すごく気に入っている、そして過去最高だと断言できるエサ箱の紹介から。

シマノのサーモベイトステンという商品だが、どうやら元々はかかり釣り用ではなく渓流釣り用のエサ箱らしい。

よく釣り場でサシエの管理がいい加減な釣り人を見かけるが、それで平気な人はもしかしたらなかなか釣りが上手くならないタイプの人かもしれない。

オキアミや生ミック、サナギその他のエサを袋のまんま出しっぱなしにしておくと、夏場だったら熱による腐敗や乾燥、夏でなくても脱水による劣化、オキアミの身が痩せてフニャフニャになる等々良いことはひとつもない。

そこでエサ箱の必要性が出てくるのだが、エサ箱には当面必要な分だけ小出しにして、残りはクーラーボックスで保冷して保管しておきたい。

こういうことも面倒がってやらない人は当然他にもっと面倒なことは避ける傾向が強いだろうから、そうでない人と結果に差が出ても何ら不思議はない。

エサの管理に限らず何でも上級者というのは方々細かいところにも気を回せるタイプの人なのではないかと思うし、かかり釣りでもやはりその傾向は高いと感じる。

さて件のエサ箱、シマノのサーモベイトステンという商品の何が良いのかというとそれはエサの鮮度をある程度保ってくれることだ。

シマノのホームページで商品紹介を見ようと探したが詳しい説明は見つからなかったので、ここからの話は私の感想とか推察ばかりなのでその点はご留意いただきたい。

内側にステンレス層を奢った二層構造で、ボディ全体はよくあるEVAというのか、バッカンのような素材ではなくしっかりとした硬質な感じのプラスティック製である。

フタにはステンレスを使用していないようだがこれも二層構造で多少の断熱効果はありそうだし、開きやすいうえにパチンと閉まるようマグネットがついている。

また渓流用ということでおそらく腰のベルトに装着したり首からぶら下げて使うことを想定しているからだろう、何かの拍子に勝手にフタが開いてしまうことを防ぐロック機能も付いている。

ただしこれは後述するがかかり釣りでは個人的に不要だと思うし、しょっちゅう間違ってロックが掛かってしまって煩わしく感じるため簡単なカスタムでその機能を無効化して使用している。

そして本来は腰のベルトに掛けて使うであろうフックが本体に付いていて、これでダンゴ用のバッカンに固定できるようになっている。

そして二種類のエサを分けて入れられるように仕切りの付いたスノコも付属していて、その仕切りは取り外せるようになっているのだが、その取り付けや取り外しは簡単でなおかつカチッとしっかりした造りになっている。

そしてそのスノコの下には大き目のスペースが設けてあるのだが、おそらくそこには保冷剤を仕込むことを考えて設計しているようだ。

私は保冷剤までは使用しないので、なくてもよいスペースではあるが釣種によっては重要な要素なのだろう。

大きさはそのスペースがある分、少々大きすぎる気も最初はしたが、使っていくうちに実は絶妙な容量なのではないかと思うようになってきた。

例えばオキアミを上撒きするような釣りの時はその撒く分も含めて多めに入れておくことになるので、仕切りを外してスノコのみで使用すると当面の使用分としてはちょうど良い量が入る。

そして私の場合、サナギは例の大嫌いな大手エサメーカーの冷凍の活なんとかというのをよく使うのだが、その平たい袋丸々を入れてちょうど良い容量だ。

ボケは別の容器に水を張って活かしておくとして、その他のエサでいうとコーン、サナギ、生ミック、オキアミというパターンが最大となることが個人的にほとんどなので、このエサ箱を最大同時に3つ使用する。

コーンはダンゴに混ぜたものを直接ピックしたり缶や紙パックのまま使うのでエサ箱には入れない。

オキアミは仕切りを外してスノコのみ、若しくはスノコも外してエサ箱ひとつに。サナギはスノコも外して(あっても良いが洗うのが面倒なので)エサ箱ひとつに。もうひとつは生ミックが中心だが、その他のエサも使うことがあるのでその場合は仕切りを使って、という使用例になる。

このフォーメーションが非常に使いやすく効率的で快適なのでたいへん気にっている。

ここまで良いことばかりお話ししたが、欠点もあるにはあってそのひとつが先述したフタのロック機能である。

フタの開け閉めの際にロックのつまみに触れてしまい、誤ってロックしてしまうことが多々あったのだ。

そうなると次にサシエを取り出そうとしたときにフタが開かず思わずイラっとしてしまうのだが、これも簡単な改造でその機能を無効化できるのでそのことをご紹介したい。

フタのロックつまみは上から強めに押し込むようにすると簡単に外れるので外してしまえばよい。

その外れたつまみのパーツは外したままにしておいても問題はないのだが、私はそれを裏返して逆向けに再度本体に取り付けている。これでつまみはついているがロック機能は無効化された状態になる。

そうすると何かの際にロック機能があればなと思うことがあったとしてもまたその場でつまみパーツを元に戻せばその機能は回復するし、外したパーツを失くすといったこともないのでこの誰にでも簡単にできるカスタムはぜひお勧めしたい。

あと欠点といえば価格が他のエサ箱と比べたら高めの部類に入るであろうことが挙げられるが、これはここまでお話ししてきた素晴らしい点とのトレードオフなので致し方のないところかと思う。

Amazonで見てみると2,000円~3,000円ほどもする高級品だが、おそらくは何年も、もしかしたら一生使えるかもしれないようなものだし、それだけの投資に値するほどエサの管理はかかり釣りにとって重要だと私は思うので、少々の痛みを感じる程度の出費ではあったが3ついちどに購入した。

最後にこの記事を読んで購入を検討された人にもうひとつアドバイスを。

いくつかのカラーがあるので迷う人もいるかもしれないが、こういった保冷効果を期待するアイテムは白が無難だと思うので参考にしていただきたい。