かかり釣りを始めるためにまずどんなロッドを購入すべきか

これからかかり釣りを始めたいと思っている人が最初に買うべきものはなんでしょうか。

一言で「これから始める」といってもいろんなパターンがありますので一概には言えません。

例えば釣り自体が初めてで何も道具を持っていない人の場合と、他の釣りを既にしていてかかり釣りもやってみたいと言う人とではかなり事情が違うことと思います。

そして知人や友人の中にかかり釣りをやっている人がいるかいないかでも全然変わってきます。

今回のこの記事はシリーズ化したいと思いますが、このブログを読んでくれている人の中でこれからかかり釣りを始めようと思っている人がどのくらいいるかわかりませんし、その人たちが上記のどのパターンに属する人かもわかりませんので、まずは全く釣り自体が初めてで道具はほぼ何も持っていなく、また一緒に連れて行ってもらって道具を貸してくれるような知人や友人もいないような人を例にとってお話ししたいと思います。

そんな人が初めてかかり釣りにチャレンジするにあたり、まず用意するものとしてやはりロッドとリールをあげるべきでしょう。

リールに関してはまた次回お話しするとして、今回はロッドに絞ってお話ししたいと思います。

かかり釣りではまずかかり釣り専用のロッドがなければ話は始まりません。

かかり釣り専用ロッドはいろんなメーカーから高いものや安いもの、良いものや良くないもの、長いものや短いものなどなど、様々なものが販売されていますが、まったくの初心者は一体その中からどれを選べば良いのかきっと迷うことでしょう。

何事も始めてみないとそれにハマるかどうかわかりませんしその後も続けていくかどうかわかりませんので、最初から高価なものを購入する必要はないと個人的には思います。

初心者がかかり釣りを始めるためのまず最初のロッドは、釣具店やネットで何千円から10,000円前後のものから選べば良いと思います。

安いロッドの中にも安いなりに良いものや安いだけで良くないものまでいろいろありますが、この釣りを試しに初めてみて楽しむだけでしたら大抵のものはそれで充分です。

もちろんもっと高価なロッドはいくらでもあり、その中にも良し悪しや好みもありますがそういったことを初心者が正しく見抜く事はどのみち難しいと思います。

この釣りの魅力を体験し、これからも続けていきたいと思ってからでも高価なロッドを購入するのは遅くありません。

長さは全長160センチ前後のものが多くの釣り場に使いやすい長さだと思います。

小柄な女性や子供だともう少し短く150センチ前後のものが良いかもしれませんが、あまり短すぎると大型チヌとのファイトにはパワー不足になりがちですから注意が必要です。

また人によってはもう少し高い価格帯のものを新品でなくてもネットオークションなどで購入する人もいることでしょう。

その場合も同じですが、最初から価格に釣り合う性能を持つ良い竿を選ぶ事は難しいと思います。

なので多くの人はそんな場合、どのメーカーから販売されているものかを重視することと思います。

そんな人に向けてのおすすめメーカーを2つに絞ってその特徴をお話しします。

【当記事中の画像は全て私が製作したロッドです】

どのメーカーからも様々なモデルが出ており、それぞれのモデルによってコンセプトや特性が違いますので、あくまでもここでお話しするのはそのメーカーの全体的な傾向であることをご理解ください。

またそれは私個人の感想であり、人によっては意見が違う場合も多々あることをご了承ください。

私のお勧めメーカーのまず1つ目は黒鯛工房です。

全体的に高価格帯で上級者向けといった印象の強いメーカーで、かかり釣りロッドのシェアはナンバーワンではないかと思います。

黒鯛工房の中でも中価格帯以上のものを選べばまず初心者どころか中級者にとっても不満はないと思いますが、モデルによっては重量があって持ち重りするものもあります。

また穂先の感度やストロークを重視したものが多く、その結果特に初心者が使用すると非常に折りやすいと言う印象もあります。

最近では折れない(絶対にと言うことではないでしょうが)チタンの穂先を採用したモデルもいくつか出ています。

ただし個人的には穂先に求められる様々な要素においてチタン穂先はまだまだ通常のソリッド穂先に追いついていないと思っています。

それにしても初心者にとっては穂先が折れないと言うメリットは非常に大きいことかもしれません。

次のおすすめしたいメーカーはシマノです。

以前のシマノだと、黒鯛工房と比べてかなり低い価格帯でそこそこ使えるものが多かった印象でしたが、最近ではどうやら高価格帯のモデルに力を入れているようです。

黒鯛工房と比べると穂先の繊細さで大きく劣る印象ですが、全体的に初心者や中級者にも使いやすいような印象でもあります。

あとこれはすごく私の個人的な好みの問題ですが、どのロッドもデザインがどうにも好きになれません。

しかし実釣性能において、デザインの格好良い格好悪いはあまり関係ありませんのでこれから始めるという初心者の人はあまりその辺に惑わされないほうが良いのかもしれません。

またシマノのロッドの中には非常に軽量なモデルもありその点もオススメできる要素の1つです。

私もかかり釣り専用のスペシャルロッドをハンドメイドして販売していますが、安価なものではありませんので、よほど懐事情に余裕のある方でない限りは、これからかかり釣りを始めるという初心者の人にはあえてお勧めしません。

とにかく興味がある方には、まずはこの釣りを始めていただき、1枚でも2枚でも実際にチヌを釣っていただき、かかり釣りの魅力にどっぷりとハマってほしいと願っています。

そしてもっとこの釣りを上達したい、もっと趣味として深く楽しみたいと思うようになったときにはぜひ、2本目のロッドとして私が丹精込めて製作するロッドをオーダーしてください。

※当記事の画像はすべてSTAR CRAFTのNSR及びISSEN by NSRブランドのモデルで、私がハンドメイドにより製作したものです。記事中で紹介しました他メーカーとは関係ありません。

ISSEN by NSR 公式ウェブサイト
https://nsr-issen.com/