かかり釣りの基本に忠実に舞鶴湾を攻略せよ

つい先日、灼熱の舞鶴湾へ行ってきました。

舞鶴は子供の頃から親しんだ私の釣りのルーツとも言えるような場所で、昔は吉田の嵯峨根丸さんへよく通ったものです。

残念ながら嵯峨根丸さんは現在営業をしていませんが、同じ入江では今も他の渡船店が数軒営業しており、四季を通して多くのかかり釣り師が訪れています。

今回私がお邪魔したのはその吉田の隣、青井の釣り場で営業しているマル拓渡船さんです。

親切な船頭さんが営む渡船店で、釣行回数はそんなに多くありませんが(というより何度かしか行ったことはありませんが)大のお気に入りのひとつです。

渡してもらった筏はここでは深場に位置する水深14メートルほどのところです。

今回のテーマは大型を狙って、インターバルの長い基本に忠実なダンゴ釣りに徹することでした。

これは舞鶴湾をホームグラウンドとするC-MAX会員でいつも舞鶴で素晴らしい釣果を叩き出しているKさんからのアドバイスでもあり、この青井に限らず夏の舞鶴湾の釣り場では攻略パターンになりやすい攻め方です。

しかしこの時期の舞鶴湾ではイガイを撒きながらの落とし込み釣りにも実績が高く、朝のうちはその釣り方で狙ってみることにしました。

他の多くの釣り場でもそうであるように、この青井の筏でもイガイの付きが悪く、多くのイガイを確保できないため、撒く量はほんの少しだけです。

うまくハマれば爆裂な釣果が期待できるこの釣り方ですが、この日は残念ながらそうはいかずイガイへのアタりはありませんでした。

2時間ほど粘ってダンゴ釣りに切り替えます。

団子の配合はいつものヌカ砂に舞鶴道、舞鶴西インター近く、ウスイ釣具店のオリジナル箱ダンゴを半々くらいでブレンドしました。

水分はやや多めのしっとりとしたタッチに仕上げました。

オキアミやアミエビは加えず、またアンコも含めてマキエには使いませんでした。

サシエはサナギを基本に、時々オキアミを挟み込む感じで使いました。

ダンゴを打ち始めてしばらくするとヒイラギでしょうか、エサトリが集まり始めオキアミだと保たせにくくなってきました。

しかしさなぎだと間がもつというより、ほとんど取られませんので、置き竿で待っていると穂先を大きく引き込むアタリでこの日の1枚目、中型のチヌが釣れました。

1投5〜8分くらいのゆっくりとしたペースでダンゴ釣り主体の打ち返しを続けましたが、ダンゴへの魚の反応は良いようで始終何かしらのアタリが穂先を揺らします。

紛らわしいアタリも頻繁に出て、スバリを引いたりボラを掛けてしまったりしながらも、主にさなぎで粘り強くチヌがアタるまで待つというパターンで小型ではありますがチヌを追加していきます。

2枚目と3枚目もサナギで、4枚目をオキアミで追加し、数はもう十分なので大型を狙いたいと思った矢先に山の方が怪しい雲で覆われてきました。

真夏の舞鶴湾では小〜中型チヌが活発な時、それらに混じり良〜大型もよく出るので期待しましたが、残念ながら雨が降り始め近くで雷も鳴り始めたことから危険だと判断し、正午ごろ納竿することにしました。

すぐにでも大雨になりそうな中、慌てて道具を片付けましたが、電話したわけでもないのにその様子を陸から見ていたらしく船頭さんがちょうど片付け終わったタイミングで迎えに来てくれました。

しかし荷物を船に乗せている途中で雨脚が強くなってきて、結局はずぶ濡れになってしまいましたけど。

舞鶴湾の釣り場に限らず、ドカドカとダンゴを打ち込む釣りよりも、サナギ等でじっくり粘ったり、あまりにもエサトリが多くそれもさせてもらえないようならダンゴの割れを遅らせたりしてスローな釣りを展開する方が攻略しやすい場合も多いものです。

特にこの釣りの展開は初心者にもすぐに真似できる方法なので、参考にしてみて欲しい釣り方です。

それからこの日の様子は

ISSEN by NSR YouTubeチャンネルでも動画で公開していますので、このブログと併せてぜひご覧にください。

使用タックル

rod:ISSEN by NSR

ASRA MAX165F5

reel:黒鯛工房

アスリートレーサー

line:LINESYSTEM

BLACK Sea Bream

筏釣りテクニカル 2号

hook:伊勢尼(黒)10号