かかり釣りはダンゴの握り方で大きな差がつく話

先日の沼津釣行2日目のこと。

【その日の動画】
ISSEN by NSR YouTubeチャンネルよりhttps://youtu.be/VqMxhhK3IC

朝から打ち返し、お昼前後に短いジアイが来て年無しが2枚と真鯛が2枚釣れたのですが、その時同じボートのすぐ隣で釣っていた友人はずっと底でも小サバやイサギばかりが釣れるとぼやいていました。

彼も私と同じく米ヌカと硅砂のダンゴで、配合もほぼ私と同じものでした。

しかし本当にすぐ隣で釣っていたのにも関わらず、彼のサシエには小サバやイサギばかりが食ってくるだけでチヌもマダイも釣れる事はありませんでした。

【ニシダ流 深場のダンゴ】

そして私は底では一度も小サバやイサギを釣る事はありませんでした。

この場合なぜそうなったかというと、その原因は間違いなくダンゴの握り方にあったと私は考えています。

彼のダンゴの沈み方を見ていると、配合が私と同じなので投入直後はそうでもないのですが沈下途中でどんどんと沈むスピードが落ちていくのです。

一方私のダンゴは着底するまで沈む速度がほとんど衰えず、着底してからもスプールが回り続けラインが勢い良く出て行きます。

このことから、私のダンゴが沈む途中にほとんどバラけず、濁りの尾をあまりひかずに着底しているのに対して、彼のダンゴは沈む途中にかなりバラけながら沈んでいっていることを想像することができます。

その結果、彼の竿下と私の竿下とでは作ったポイントの質が大きく違ったということではないでしょうか?

彼は沈下途中にダンゴをバラけさせたことで、中層にいた小サバやイサギを底にまで引き付け集めてしまったけど、私はそれをしなかった。

その証拠と思えることに、私のサシエはチヌやマダイが釣れてくる時以外は残って上がってくることの方が圧倒的に多かったです。

ただでさえチヌやマダイが少なかった上に余計なエサトリを底に集めてしまっては釣果にたどり着ける可能性を大きく下げてしまうのではないでしょうか。

【特に深場で釣果に差が出る】

こういった経験は深場での釣りでこれまでたびたび経験してきています。

ダンゴアタリもガンガン出て私がチヌを連発しているときに、すぐ隣の人にはチヌはおろか何のアタリもないなどという場面も多々経験してきました。

最も極端な例としては15年ほど前のことでしょうか、真夏の北灘湾で私が40枚釣る間に隣の人は1枚も釣れなかったということがありました。

まるで2人の間には目に見えない仕切り板があるかのように全く様子が違い、その人はずっとエサトリに翻弄されるばかりで1日の釣りを終えてしまいました。

この日は途中で釣座を交代したりもしましたが、それでも私は移った側の釣座でチヌを釣り続け、それまで私が釣っていた釣座ではエサトリしかアタらなくなるのです。

ちなみにこの翌日は私が41枚釣ってその人は何とか1枚だけ釣ることができました。

【ある深場のコワリで】

数年前にも私が半日ほどで30枚以上釣ったのに対して、すぐ隣では何枚か釣れただけということがありました。

しかもその何枚かは私が意図的に釣りを止めている間に釣れたものだけでした。

この日の様子は近くで見ていたクラブ員も何人かいて、今でも時々その話題になったりもします。

これらはほんの一例で、同じような出来事は何度となく体験しています。

実際に自分の目で見てみないと信じない人が多いのですが、これは紛れもない事実です。

いったいなぜこのようなことが起きるのでしょうか?

それはダンゴの握り方や投入ピッチに原因があると私は考えています。

特に握り方は重要で、それ次第によってはこれほどまでに差がつくということです。

ダンゴの話となると集魚力ばかりに気を取られる人も多いと思いますが、一番大切な事はそこではありません。

【マックスに握ったダンゴは黒光りする】

これは私がずっと言い続けてきたことなのですが、信じない人がまだまだ多いみたいですね。

私がなぜ市販の粉物等の集魚材は必要ないと言い切るのか?

それはこれまでの経験に裏付けられたことなのです。

チヌかかり釣りを知的にそして文化的に楽しみ、今よりもっと釣れるようになりたい人はそろそろそのあたりについてもっと深く考えてみてはどうかと個人的には思っています。